第96回全国高校野球選手権・新潟大会は20日、3回戦6試合が3球場でおこなわれた。18日に降雨コールド引き分けで再試合となった五泉×新潟明訓は新潟明訓が勝利。春ベスト8の中越と北越はコールド勝ちで4回戦進出を決めた。21日は3回戦残り2試合と4回戦2試合がおこなわれる。
◎20日の3回戦の結果◎
<鳥屋野>
①中越7-0白根(7回コールド)
白根000 000 0 |0
中越200 020 3 |7
②柏崎10-3新潟南
柏崎103 013 002 |10
新南000 000 300 |3
<五十公野>
①新潟明訓6-2五泉
五泉010 100 000 |2
明訓022 000 20× |6
②豊栄6-4新潟工
新工220 000 000 |4
豊栄200 400 00× |6
<悠久山>
①北越7-0新潟東(7回コールド)
新東000 000 0 |0
北越700 000 × |7
②新発田中央8-1小千谷(8回コールド)
小千谷000 000 10 |1
新発中003 020 12 |8
2回裏、新潟明訓7番・勝海光太朗選手が中前適時打を放ち2点を挙げ逆転
9回表、五泉の攻撃中 ブルペンで肩を作りながら攻撃を見守る大塚投手
9回2失点で完投した新潟明訓①村山賢人投手と捕手の水澤圭太選手
◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「夏の大会の厳しさをこの2試合で勉強させてもらった。(打順変更は)前回は漆原が先発だったが、今回は村山を立てて打順も4番で戦うんだ、これがベストという布陣で臨んだ。試合展開は修正、修正、修正の連続だった。走者を置いた後の打撃でつまづいている部分がいくつかあるので、もう少し流れができたらと思う。(投手の)村山はきょうは途中から組み立てを変えた。後半のように伸びやかに投げることができれば」
◇新潟明訓・村山賢人投手の話◇
「(先制点を奪われ)焦りはなかったが、テンポが上手くつかめなかった。悪いなりに工夫しようと思った。点を取られてスライダーを見せ球として使うように組み立てを変えた。(試合が伸びたことは)影響ない。集中を切らさずにできた。(4番打者としては)打順は関係なく集中しようと思ったが、緊張した。自分が点を取られたので、(7回のタイムリーは)点を返したかった。これからも自分たちの野球をやるだけ。集中して試合に臨みたい」
◆五泉・大塚翔太投手の話◆
「(引き分けだった)前回はみんなを信じて助けてもらったので、きょうは自分が抑えようと思ったが力んでしまった。先制してもらい抑えなきゃと力が入り、制球が荒れてしまった。1年秋に明訓に勝った時は(1つ先輩の)後藤拓朗キャプテンをはじめ先輩が支えてくれた。明訓に勝って、去年夏に負けた新潟工を相手に勝とうと思っていたが、明訓に勝てなくて悔しい。最後は村山に『次も頑張れよ』と伝えた。明訓を相手に思い切り投げて、1年秋から成長できたと思えた」
◎五十公野② 豊栄6-4新潟工◎
豊栄の2番手でマウンドに上がった①曾田祐己投手
新潟工の先発①横川泰大投手
ベスト16入りを果たした豊栄
◇豊栄・小林聡監督の話◇
「とにかくウチは弱いチーム。向こうは部員が100人近くもいるチーム。簡単に勝てないぞとベンチで言っていた。(8回の)セカンドゴロエラーもいつも通り(笑)。ただそういうことでズルズル崩れるのはやめようと言っていた。(2番手で登板した)曾田が好投したのが勝因。負けん気は人一倍ある選手。緩急が持ち味。(4回戦の明訓戦へは)何とか接戦になれば。集中を切らさず最後まで戦いたい」
◇豊栄・曾田祐己投手の話◇
「強い相手だったが自分が3年間やってきたことを出すだけだと思っていた。相手はスタンドも人数がたくさんいたが、でも自分たちは負けないと思いやっていた。カーブでカウントが取れたのが良かった。(8回のエラーも)よくあることなので(笑)いつも通りできた。目標はベスト8で、エコスタで試合をすることなので、ここで浮かれず明訓戦もきょうのように強気でしっかり戦いたい」
◎21日の試合予定◎
<鳥屋野・4回戦>
①日本文理(10:00)長岡工
②柏崎(12:30)中越
<五十公野・3回戦>
①新潟県央工(10:00)十日町
②長岡大手(12:30)柏崎工
(取材・撮影・文/岡田浩人)
今日試合がある県央、十日町、大手、柏崎工は勝ち上がると、21.22.24と4日で3試合という過酷な日程。大会日程自体は余裕を持たせていたが、雨の影響が大きかった。なんとかできないか。