第96回全国高校野球選手権・新潟大会は24日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝4試合がおこなわれ、日本文理、北越、新潟明訓、関根学園の4校がベスト4進出を決めた。夏の新潟大会で私立高校がベスト4を占めるのは史上初。準決勝は26日(土)にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる。
◎24日の準々決勝の結果◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①日本文理3ー2中越
文理201 000 000 |3
中越000 200 000 |2
→日本文理は2年連続ベスト4進出
日本文理のエース①飯塚悟史投手
1回表、日本文理が4番池田貴将選手の左越え二塁打で先制の2点を挙げる
1回表、左越え適時二塁打を放った日本文理の4番・池田貴将選手
3回表、日本文理が6番・荒木陵太選手の内野安打で追加点を挙げる
4回裏、中越は1、3塁からバントヒットで2点目 生還した齋藤颯選手(左)
◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「中越の気迫を感じた。打撃はもう少し打ってもよいと思ったが、初回の先制点で行けると思ったのか打撃が雑になった。あと1本、初回に出ていれば。中盤から終盤にかけて重かった。もう少しボールの見定めをしっかりしないと。飯塚は失点した4回だけボールが甘くなってしまった。何とかあと2つ頑張って勝って甲子園でリベンジしたい」
◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「去年は中越に4-0から追い付かれているので、リードしても油断はしなかった。先制点が大事だと考えていた。(初回の先制二塁打は)インハイのストレート。(星投手は)去年と違ってインコースを攻めてきて、スライダーもしっかり外ギリギリに投げてきて、いい投手だと感じた。あと2つ、とにかく勝てればいいので、勝ちにこだわってやっていきたい」
②北越6-1糸魚川
糸魚川000 001 000 |1
北 越200 000 13× |6
→北越は10年ぶりベスト4進出
1回裏、北越が4番・山﨑嘉紀選手の適時二塁打で先制
6回表、糸魚川は4番・赤野直道選手の適時打で1点返す
◇北越・小島清監督の話◇
「1回に先制点を取ることができたのが大きかった。こちらの流れで試合を進めることができた。山﨑は低めを丁寧に投げてくれた。(準決勝の相手は日本文理だが)何とかもう1回対戦したかった相手。どのチームを見ても春から成長している。うちも春からの伸びしろを持って挑戦できたら。何とか喰らいついていきたい」
◇北越・山﨑嘉紀投手の話◇
「ピンチもあったが、野手のおかげで最少失点で抑えられた。しっかり低め、インコースを突くことができた。攻めることを意識して、バックを信じて強い気持ちで投げた。(準決勝の相手・日本文理には)秋春と2度負けている相手。3度負けないようにしたい。自分の持っている力を出して、どんどんバッターを攻めたい。逃げないことが大事」
③新潟明訓3-0新潟県央工
県央000 000 000 |0
明訓000 120 00× |3
→新潟明訓は2年ぶりベスト4進出
新潟明訓のエース①村山賢人投手
4回裏、新潟明訓は内野ゴロ失策の間に秋葉悠選手(左)が先制のホームを踏む
新潟明訓の9番・伊藤拓将選手 バントヒットを含む2安打を放った
◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「(村山は)先頭をしっかり抑えてくれた。前の試合終わってから感じていた違和感を修正してくれた。いい投球だった。(2安打の伊藤は)9番だが今大会通じて強い選手になってくれた。9番で機能している。(目の前で日本文理が勝ったのも)選手にとって大きかったと思う。自分たちの野球、こうやってしっかり打たせて取って、ワンチャンスをものにするんだと。次の試合も全力で戦う」
◇新潟明訓・村山賢人投手の話◇
「去年はここ(準々決勝)で負けてしまったので、勝ちたいという気持ちは強かった。今日はテンポよく投げることを心がけたが、
④関根学園3-0帝京長岡
関根000 002 010 |3
帝京000 000 000 |0
→関根学園は13年ぶりベスト4進出
関根学園⑩樋口甲星投手 帝京長岡打線を完封した
6回表、関根学園は走者3塁から4番・土田拓朗選手の内野ゴロ失策の間に先制
「帝京長岡高等学校」の広告看板の上で応援する帝京長岡の生徒たち
ベスト4進出を決め喜ぶ関根学園の選手
関根学園の安川斉監督(中央)
◇関根学園・安川斉監督の話◇
「(完封した樋口投手は)3回戦の加茂戦で先発させたが初回に5失点して、本人は落ち込んでいた部分があったが、3年間ひたむきに努力して練習してきた選手。樋口にかけようと思った。継投を考えていたが、まさかという感じ。でも努力の賜物。攻撃は8回のダメ押しが大きかった。(13年ぶりのベスト4で)周りに言われてああ、そうかと。もう忘れてました(笑)。(逆転勝ちで勝ち上がってきたチームで)もうダメという試合をモノにしてきた開き直りがチームにはある」
◇関根学園・樋口甲星投手の話◇
「最後まで投げ切れて完封できて良かった。疲れは感じなかった。加茂戦はチームに迷惑をかけた。仲間に助けてもらったので今度は自分が助けないといけないと思って、向かっていった結果。内野ゴロ中心に打たせていこうと思った。(名前の由来は)甲子園の星になってほしいという父の願い。(準決勝は)きょうのように低めに集めて打たせて取りたい」
◎26日の準決勝◎
①日本文理(10:00)北越
②関根学園(13:00)新潟明訓
(取材・撮影・文/岡田浩人)
小野育夫×
小野育央○
大変失礼しました。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。