社会人野球のバイタルネット(新潟市)と関甲新学生野球連盟の新潟医療福祉大(新潟市)が29日、新潟市南区の白根野球場オープン戦をおこない、バイタルネットが2対0で勝利した。両チームがオープン戦をおこなうのは去年10月に続き2度目。
オープン戦をおこなったバイタルネット(右)と新潟医療福祉大
◎オープン戦の結果◎
新潟医福 000 000 000 =0
バイタル 100 000 001 =2 (※特別ルールにより9回裏も実施)
(バッテリー)
新潟医福:笠原、竹石、栗田、佐藤(悠)、漆原-堀口、大塚、福島
バイタル:津花-菅野、新井
バイタルネットが1回裏に4番・丸山裕介(金沢星稜大出身)の適時打で1点を先制。その後は両チームの投手陣が持ち味を発揮し0行進が続いた。9回裏にバイタルネットが途中出場の新井達也(日本航空石川高出身)の適時打で1点を追加した。
バイタルネットの津花康平投手(中央大出身) 新潟医療福祉大打線を完封した
新潟医療福祉大の竹石智弥投手(新潟明訓高出身) 去年7月の腰の手術から完全復活
◇バイタルネット・三富一彦監督の話◇
「新潟医療福祉大は投手陣がいい。ウチはずっと打撃が課題。全国大会で体格とパワーの差を感じたので、この冬は体重を増やしてしっかり振ることを意識してやってきたが、きょうは追い込まれてからの対応が課題として残った。(投手陣は)きょうは津花にかけた。宮城キャンプから無失点で、この時点で新エースと言えると思う。一番練習するし、研究熱心でしっかりしている」
◇バイタルネット・津花康平投手の話◇
「自己採点は60点。きょうは『1』という数字を大事にと思い、初回、初球、先頭打者に気をつけようと考えたが3、4、5回と先頭を出してしまった。(エースだった)曽根さんや河田さんが抜けたので、この時期からアピールをしていかなきゃならないと思っている。ツーシームは去年から使っていたが、オフに体の使い方を変えた結果、前よりも腕を振って楽に変化球が投げられるようになって、結果的に三振を取れるボールになっている。主力2人(曽根、河田)が抜けて投手力が落ちたとは絶対に言われたくない。自分で都市対抗出場を勝ち取りたい」
◆新潟医療福祉大・佐藤和也監督の話◆
「バイタルさんと試合ができるのはありがたい。選手も社会人のいい見本を見せてもらっている。投手はこういう小刻みなリレーになっているが、どこが相手でもきちっと投げることができている。笠原の立ち上がりだけ修正が必要。(打撃は)振れないで苦しんできたので、一昨日の作新学院大戦で9対3で勝った試合も振って勝つことができ、振ることはできている。全体として上がってきているのでリーグ戦でどこまで上がれるか。(来週から始まる)春の2部リーグ戦で優勝して、入れ替え戦で1部昇格を目指したい」
◆新潟医療福祉大・竹石智弥投手の話◆
「まだ高めに抜ける球はあるが、感覚が戻ってきた感じがあり、リーグ戦に向けて収穫があった。(手術した腰は)問題なくやれている。(新3年生となり)全然投げずにここまできているので、その分この春のリーグ戦で投げることができれば。(球速は)143キロまで戻ってきた。きょうは141。(高校の後輩で新1年生の漆原大晟投手に)負けられないので頑張りたい」
新潟医療福祉大は4月4日から関甲新2部リーグ戦が始まり、優勝と1部昇格を目指す。バイタルネットは4月10日から始まるJABA長野大会が今シーズンの初公式戦となる。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
ちなみに
津花は岡田記者の中央大学の後輩です
岡田記者も津花の好投
うれしそうでした