日本女子プロ野球リーグ(JWBL)は22日、見附運動公園野球場で地元の開志学園女子硬式野球部と一緒に合同練習と交流試合をおこなった。女子プロ選手が県内でプレーを見せるのは初めて。長岡市出身でJWBLノースレイアに所属する益田詩歩選手も参加し、午前中は合同練習で高校生の打撃や走塁を指導。午後は交流試合で日本のトップ選手のプレーを見せた。
開志学園の選手に走塁指導をする益田詩歩選手(左端)
打撃指導をする益田詩歩選手(右)
交流試合は女子プロ選手の選抜チームと開志学園が対戦。初回から女子プロチームが外野に強い打球を飛ばし、大量得点を挙げその実力を見せつけた。開志学園は4回に相手のエラーと長打で2点を返し反撃、5回には女子プロの攻撃を無得点に食い止めた。結局、試合は27対2(6回時間切れ)で女子プロ選抜が勝利した。男子はいわゆる「プロアマ規定」があり、プロと高校生が試合をすることはできないが、女子は規定がなく今回の対決が実現した。
初回、益田詩歩選手がヒットを放つ
開志学園の4番手で登板した若泉瀬菜主将
5回に代打でヒットを放った開志・頓所葉月選手
6回裏が0点で試合終了、JWBL27-2開志学園
両チームで記念撮影。手前は開志から女子プロに贈られたスイカ
開志学園の若泉瀬菜主将は「1人ランナーが出てベンチが盛り上がった。プロは打球も速く、ボールの伸びも違った。ストライクを投げると振ってくるし、ボール球でもギリギリを見極めてくる。でもこれだけ点差を付けられても、点を返すことができて声も出せたので収穫になった」と手応えを話した。開志学園は7月末に初めての公式戦となる全国大会に出場する。
長岡市出身のJWBLノースレイアの益田詩歩選手は「初めての地元でのプレーでプレッシャーに感じた(笑)。高校で女子野球部があり、うらやましいと思った。ミートも上手い選手がいて夏の大会も期待が持てる。1つの練習でも人の倍学ぶ姿勢で取り組んで欲しい。誰にでもプロになれるチャンスがある」と期待を寄せた。
<益田詩歩選手、坪内瞳監督インタビュー>
(取材・撮影・文/岡田浩人)