第132回北信越高校野球大会が6日、長野県で開幕した。新潟県勢は1回戦で新潟県央工(新潟2位)が6対4で福井工大福井(福井2位)に勝ち、初戦を突破した。7日の準々決勝では中越(新潟1位)が上田西(長野2位)と対戦、新潟県央工は佐久長聖(長野1位)と対戦する。
5回裏、県央が7番・石塚日向選手のランニング本塁打で3点を追加
◎6日の試合結果◎
<1回戦>
新潟県央工6-4福井工大福井
福井 200 000 200 =4
県央 300 030 00× =6
(バッテリー)
福井:⑫吉村,、⑩田中、⑪沼田、①宇野-②徳佐
県央:⑩堀、①石橋-②高野
(本塁打)
福井:八幡(1回・2点)
県央:小林(1回・3点)、石塚(5回・3点R)
◎戦評◎
県央工が長打で得点を重ね、堀と石橋の2枚看板の投手陣の粘投で逃げ切った。
県央工は初回に本塁打で2失点したが、その裏に小林の3点本塁打で逆転。5回には石塚のランニング本塁打で3点を加えた。
先発した堀は初回こそ制球が定まらなかったが、2回以降は無失点。5回に代わった石橋は7回に適時打で2点を奪われたが、その後は要所を締めた。
県央工の先発⑩堀俊介投手 初回に本塁打で2失点も2回以降立ち直った
5回から登板した①石橋健哉投手 直球に伸びがあり変化球の制球も安定していた
◇新潟県央工・高村俊洋監督の話◇
「堀が2回以降立ち直って持ち味である低めの制球ができた。石橋も春の県大会以降、修正している部分を石橋なりにきっちりできた。打撃は再三チャンスを作ってくれたが、僕自身がどうやって点数を取らせてあげられるのかが課題として残る。春の決勝(中越戦)でボールを見てしまい1本出なかった。きょうは振りにいっていたのでよかったのではないか。8回はダメ押しの1点を取っておかなければいけなかった。自分自身も反省。あすは夏につながる試合にしたい。選手それぞれが自分たちの課題に対し全力で取り組んでほしい」
◇先発した新潟県央工・堀俊介投手の話◇
「初回に高めの直球を持っていかれたが、次の打者を落ち着いて打ち取れてよかった。きょうは四球が多かったので、あすはなくしていきたい。2回以降は低めに変化球が決まった。落ち着いて投げることができた」
◇2番手で登板した新潟県央工・石橋健哉投手の話◇
「きょうは球が走っていた。(冬に一度体を絞って体重を落としたが)今は少しずつ体重が増えて、その分体重がボールに乗っている。直球がよくスライダーをいかすことができた。名前の知られた強豪校を相手に攻める投球ができたことがよかった」
◇初回に3点本塁打の新潟県央工・小林勇大選手の話◇
「(打ったのは)インコースの直球。(打った瞬間は)入ると思わなかった。公式戦初本塁打。うれしかった。低く間を抜こうと思っていた」
◎その他の1回戦の結果◎
上田西6-1富山第一
金沢5-2松商学園
松本第一1-0富山商
◎7日の準々決勝の試合予定◎
<長野オリンピック>
①中越(9:00)上田西
②松本第一(11:30)遊学館
<県営上田野球場>
①金沢(10:00)敦賀気比
②佐久長聖(12:30)新潟県央工
(取材・文/岡田浩人)